もくじ


不必要な電話はやたら多い

必要な電話とは

まとめ

不動産業を開業すると最初に沢山の営業電話がかかってきます。
不動産屋なのでコピー機のセールスやパソコンの販売などは想像がつきますが・・

ある日、電話に出ると

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電話の声
宅地建物取引業者票の掲示義務の確認でお電話しましたが宅建業法通り掲示していただいていますでしょうか ?

と、かなり上から目線で現状の確認をする電話でした。

言い回しから言って、県の宅建指導担当さんが現状確認の為に電話してきているような表現ですが・・

む、むむむ

色々なお仕事を経て小さな不動産屋を始めたものですから、はいはい。これは詐欺まがいの営業トーク、とピーンときました。
ちょっと面白いので話に付き合っていると、提示するべき大きさなどいかにも、我々は法律を遵守させるのが仕事ですといった口調で現状を根ほり葉ほり聞いてきます。

しかし、そのあまりの品の無さにちょっと腹がたってしまい、途中で話を遮って、

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つまり、そちらは看板屋さん?私から注文を頂きたい、と、まぁそうゆう事ですか?

と、少々強い口調で低く一言、すると途端に声のトーンが変調しました。

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電話の声
・・・はい、ぜひご検討いただけないでしょうか。

もちろん、答えはNO!そんな怪しい会社に頼む訳ないだろ。と思いました。

私も社会人経験はそこそこ長いので、このようなトークに引っかかる訳がありませんが(*’▽’)、不動産屋を未経験で、自営業は初めて、いった方だとこんな手にも引っかかってしまうのかな、とも感じました。皆さまもお気を付け下さいね。

不必要な電話はやたら多い

開業後は不動産開業セミナーのお知らせや、税理士事務所やコピー機リース、申請もしていない融資の承認確認書(ご丁寧に書類が出来ててハンコ押すだけになってる)に見立てた営業FAX、電話料金が安くなる新たなプランです~といった大手もどき営業などなど、色々電話がかかってきます。

行政書士事務所にも同様で、ホームページ作成、取材に見立てた雑誌広告、ポータルサイトへの登録などなど・・・・。はたまたブラックな手段で入国した外国人の在留資格を取得する為、虚偽の申請内容を書いた申請書を作って入国管理局に持っていく片棒をかついで欲しい的な(ストレートにそうは言いませんが)どこまでも怪しい仕事をさも適法な通常業務のような感じで依頼してくる悪徳ブローカーからの電話などもあります。探偵?調査業務的な事、やりませんか?とか。

つまり・・・世間からは新規開業者=だまされやすい(だましやすい)人

とみなされるようです。皆さんもお気を付け下さい(-_-;)。

必要な電話とは

それでは、今後に必要な電話はかかってくるのでしょうか。

全日さんからは開業してすぐに、支部の方から融資が可能な銀行の担当者との顔合わせをセッティングして下さる電話がありました。

不動産の売買を主たる業務とした場合、業務は大きく二種類あります。

1つはお客様の不動産を売買で仲介する場合
もう1つは自社で物件を買取り、それを売買して利益を出す場合です。

お客様の不動産仲介をする場合は仲介手数料のみが自社の利益となります。自社は仕入れがないので仲介が成立した時のみ利益がでる仕組みなのでリスクがないビジネスです。つまり、ローリスク=ローリターンのイメージですね。

これに対し、自社で物件を買取る場合。

仕入をした物件が買取価格以上で売れなければ損失が確定するのでリスクはありますが、上手に市場価格より安く仕入れて、高く転売出来れば大きな利益を得る事が出来ます。つまり、ハイリスク=ハイリターンのイメージとなります。

この買取をするのに必要なのが、仕入資金ですね。

この資金を融資して下さる銀行は買取を業務とする事を考えている不動産屋にはとても貴重な存在になります。先立つものがなければ仕入はできませんからね。このような銀行との繋いで下さるというような電話は是非丁寧に応対したいものです。

それ以外で開業早々にある電話の中、丁寧に応対した方が良いものは、地域の団体などの集まりへのお誘いです。
不動産業は情報業ですから、いかに他の不動産屋が知らない物件情報を先に知り手を打つかは重要なポイントです。
又、不動産屋の商品である不動産情報を仕入れる狩場は地元地域です。その為、商店街の集まりや商工会の集まりなど情報を収集する為に顔を出して人脈を作る事は大切ですし必要でしょう。

最初のせっかくの入会のお誘いの電話を断ると、そこでその人脈を棄てる事になるので要注意です。不動産業を始めたからには人見知りの方でもどんどん知らない人と知り合いになれる集まりにまずはビジターとしてでも良いので参加してみてはいかがでしょうか。

まとめ

開業当初の電話は緊張しますが、色々です。

詐欺まがいの営業電話は相手にせず、内容をよく聞いて地元のコネクション作りになる電話などには真剣に向き合い、少しでも早く地元に根付いた町の不動産屋を目指すのがよいのではと思います。

でも・・・。お客様から電話がかかってくるのはまだまだ先の事です。それまでまずは足場を固めていきましょう。